【視力低下】裸眼「1.0」未満の中学3年生は6割超… 防ぐポイントは?
仕事でパソコンの画面を見つめる時間が長くなり、新型コロナウイルスの影響でスマートフォンやタブレットを見る機会も増えたことで、目の疲れや視力低下に悩む人が増えています。子どもの視力低下も深刻化。普段からできる、効果的な対策を考えます。 ■コワーキング利用客の目の悩みは? 23日夜、都内のコワーキングスペースを取材しました。利用客が、パソコンに向かって作業していました。 ここでほぼ毎日仕事しているという、ドライアイの狩野さん(40代)。自分なりのルールがあり、「25分仕事したら、5分休憩するようにしています」と言います。 丸一日の作業となることもあるため、タイマーで休憩時間を管理しています。室内を歩いてみたり、屈伸したりして体をリフレッシュさせています。 長時間パソコンに向き合い、目の不調を感じている人は多いようです。 週に何度か利用しているフリーランス(30) 「(視力が)ちょっとだけ数値が悪くなってるかなというのはあります」 ほぼ毎日利用するインテリアコーディネーター(23) 「パソコンの作業をするようになってから(視力)落ちたのは事実ではあります。0.5くらい(下がった)」 ■リモート会議増…「目は疲れます」 視力の低下だけではありません。都内の眼精疲労専門店では、目の疲れを訴える人が増加しています。23日に店舗で取材しました。 店員が「目の部分、普段疲れていらっしゃいますか?」と尋ねると、公務員の男性(49)は「そうですね。目は疲れますね」と答えました。男性は新型コロナウイルスの影響でリモート会議などが増え、施術中「ああ、これいいですね」「気持ちいい」と満足げでした。 目の疲れなどを訴える客は新型コロナ前と比べ、多い日で2倍ほどに増えているということです。 ■都内の小学校、約10分の「ルール」 視力低下など目の異変は子どもにも起きていて、さまざまな対策が取られています。 コロナでデジタル化が一気に進んだ東京・中野区の宝仙学園小学校を23日訪ねました。国語の授業は黒板ではなく、大きなモニターで始まりました。児童からは「わー、おっきいiPad!」という声が上がりました。 児童も1人1台タブレットを使いますが、10分ほどたつと先生が「iPadしまってください」と伝えました。別のクラスでも、先生が「時間切れなので、全員『閉じパッド』!」と声をかけました。 「閉じパッドなんて言葉ないよー」と言う児童もいましたが、使用は1コマ10分前後と決められています。 児童に聞くと、タブレットを使える時間は、家庭ごとに独自ルールがあるようです。 ある小学2年生は「(家では)1日30分以内くらい。(親に)がちがちにロックされてる」と話しました。1日に使いたい時間の本音を聞くと、別の児童から「24時間!」という意見が上がる中、「10時間くらいは…」と笑顔で明かしました。 ■学年が上がると…より「視力低下」 小中高校を対象とした、文部科学省の「2019年度学校保健統計調査」では、裸眼で1.0未満の子どもの割合は、いずれも過去最多を更新しました。 さらに、23日に公表された同省で初となる「子どもの近視実態調査」(小中学校の約8600人が対象)では、小学1年で約2割だった裸眼視力1.0未満の子どもが、中学3年になると6割以上に増えていることが明らかになりました。 学年が上がるにつれて、視力の低下が進んでいます。 ■「視力低下」防ぐ2つのポイント 有働由美子キャスター 「私もスマホを見る時間が長くなって、視力が落ちてメガネを作り直したばかりです。何か気を付けることはあるのでしょうか?」 小栗泉・日本テレビ解説委員 「日本眼科医会の加藤圭一医師によると、視力の低下を防ぐために普段からできることとして、30分に1回、パソコンやスマホの画面から目を離して20秒以上遠くを見ることがあります。そして1日2時間、あることをすると良いそうです。何だと思いますか?」...
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