成人の誕生日を迎えた王子ジークフリートは森の奥で冠を被った気高く美しい白鳥を見た。弓を引いた家来のアドルフは石と化す。夕方、再び湖を訪れた王子は、その白鳥が美しい姫の化身であることを知ったのであった。姫の名はオデット、魔法使いロードバールトによって他の男に獲られないため、昼の間は白鳥の姿に変えられていたのだ。王子は翌日の妃選びの舞踏会に必ず来るようにとオデットと約束を交わす。これを知ったロードバルトは、オデットのかわりにそっくりに化けた自分の娘オディールを舞踏会に送り出した。王子ジークフリートは、てっきりそれをオデットと信じ、自分の妃に選ぶと人々に宣言すると誓いのキスを交わしてしまい、万事休す。閉じ込められていたオリを脱出しお城まで駆けつけたオデットが、ロードバルドの腕の中で倒れた…。(C)東映